ボイストレーナーの浜渦です。ぼちぼちと或るボイストレーナーの日常を描いていきたいと思います。
朝〜夕方は個人ボイトレレッスン
もう昨日の話ですが、まず朝10〜17時まで、東高円寺で7名のマンツーマン・ボイトレレッスンをさせていただきました。平日は、ボーカリスト・役者さんや声優さんなどの本業が声関係の方が多いのですが、土日は一般社会人の方が多いです。
昨日は日曜日でしたので、多くの方が一般社会人の方でした。11/24に開催予定の発表会LIVEに向けて頑張る方、呼吸や声を通じて、会社の方と空気を共有したいと考えてくださる方、プレゼンに役立てたいと思う方、ただただ気持ちよく声を出したいと思う方などいろんな方がおられます。
相手に伝わる呼吸に乗った声なら、どんな声でも良い表現となります。みなさんにはいただいたお月謝以上のものを持って帰っていただくべく、私も命を燃やして、でも楽しくレッスンさせていただきたいと思います。
夕方はかなりあ少年少女合唱団(中高生メンバー)の練習
そのあとは横浜に移動して、かなりあ 少年少女合唱団の練習に参加しました。もちろん、指導する方です。現在、かなりあ 少年少女合唱団は、合唱団毎年恒例のコンサート「にじいろの歌声10」に向かって練習中です。
私自身そうだったのですが、躊躇せずにやる、戸惑う前にやる、間違ってもいいから勢いに気持ちを載せる、ということが、日本の子供たちは苦手だと思います。
それは表面では「みんなちがってみんないい」とはいうものの、実際はなかなかそうはいかず、はみ出ないよう、目立ってもみんなの「後押しがあるだろうこと」を前提にしか目立てない環境や、本当は思い切り声を出したいけれど、「お、アイツ本気になってるやん」と笑われはしまいか、それ以前に、なんとなく蔓延している「間違えないことの方が思い切りやるより大切」という空気に負けてしまうからだと思うのです。
これはもちろん、子供達の責任ではありません。そんな環境を作る我々大人の責任でしょう。もちろん私たちもそんな環境の中で育ってきたわけですが、そんな連鎖は断ち切りたいものです。
かなりあ少年少女合唱団では、個性を認め合い、学校や近所という限られた社会から解き放たれた場所を提供できたらと思っています。私自身、空気をすぐ読んでしまいますし、滅多に練習に参加できないので、あまり無責任なことは言えないのですが…。いや、空気を読むことからの解放を目指して、こんなリスクだらけの仕事をやっているのかもしれませんね(笑)
昨日の練習では、思いきり躊躇せず、いや「躊躇する前に声を出してしまう方法」や、体全身で無理なく踏ん張る方法などを伝授しました!ぜひ活かしてほしいものです。本当に笑顔の素敵なメンバーです。子供達、というにはもはや失礼な年齢ですね。
ファミリーコンサート「にじいろの歌声」は来月(9月15日)、横浜市都筑公会堂にて、今回もサックスの鬼才かみむら泰一氏他、素敵なゲストを多数お迎えしてお届けします。お近くの方、お時間の合う方がいらっしゃいましたら、遊びにおいでくださいね。
実は私は主夫でもあります
私、実は主夫でもあります。以前から、家事は分担の我が家でしたが、2年前に大病を患ったのをきっかけに、そのウエイトを大きくしました。朝は長男のお弁当、掃除・洗濯、そしてレッスンに出かけます。
どれも自慢できたものではないのですが(もちろんボイトレは除きます♪レッスンは自称…日本一です…いや、それくらいの気概でないと、トレーナーやっちゃいけませんって!)、どれもが大切な「表現の時間」です。今や女がやるべき、男がやるべきなどという時代ではありませんし「向いてる方、やりたい方がやればいいのかなあ?」と思っています。
たとえ向き不向きで決めるにしても「やらずに」決めるのではなく、みんなが一度は仕事も家事も、子供がいるなら子育ても経験して、そんな柄とか柄じゃないとかではなく、歌も歌って、踊って、その大変さ、楽しさ、くるしさ、喜びを知ってからの方が、お互いをリスペクトしつつ、助け合いつつ生活ができるのではないかなあと思うのです。どれも片手間でなく、一度は本気で。助ける、手伝うではなく、主体となって…ね♪
うちはパートナーも音楽家です。よく彼女は「旦那さんに家事やってもらえていいわね」なんて言われるようですが、とんでもない!「その分しっかりとした歌を歌うんだよ〜!」という意味も彼女は、ある種のプレッシャーとしてしっかりと感じ取っていると思うんですよね。決して楽しているんじゃないんですよ(笑)
繰り返しですが、いろんなことをやるのはいいですよ!それぞれが面倒臭くもありますが、素晴らしい表現の時間でもあるのです。それぞれから得たインスピレーションが、レッスンや発声、私自身の歌や演技にも大きな影響を及ぼすのを実感できるのです。
私はフリーランスという立場ですから、そういうことが言えるのだとも思いますし、一般のしっかり働いてくださっている方々のおかげで社会が成り立っているのも重々承知です。そんな方達もより自由な働き方や家庭との関わり方ができる世の中になればいいなあと切に思います。
社会的な信用が、フリーランスはなかなかありませんし、半分仕事をして半分家事をするみたいな生き方をすると、人間的な信用はともかく、社会的な信用を得難いというのもなんとかしたいものです…と、最後は愚痴気味になって申し訳ありませんと、いいつつ、これにて!
インスタでは承認欲求を満足させるべく、恥ずかしげもなくお弁当もご紹介しております♪
コメント