ボイストレーナーの浜渦です。はまうずブレスデザインでは、一般の方から、プロとしてご活躍中のポップス、ロック、ジャズボーカル、声優、俳優等様々な方がボイストレーニング(歌唱・セリフ・演技等も)に通っていらっしゃいます。今日は、声楽家としてご活躍中の女性の生徒さまから頂いた、レッスンの感想をご紹介します。
「つもり」や「時々」では本物ではない
白鳥は優雅に見えて水面下ではたくさんのエネルギーを使っている。
バレリーナのしなやかな上半身は強靭な足腰の筋肉によってささえられる。
歌の練習は、頭ではそのことを分かっていてプロなどもそのトレーニングをやっているつもりでも結果的にやってしまっているのは、その水面上の姿をなぞるだけだったりする。
そしてそれは時々「若さ」とか「気分」とかで、ほぼ本物のそれと寸分違わなく見えるものができてしまったりする。
その「仮の表現」を無意識に上手くできてしまう歌い手やそのやり方を上手に教えられるボイストレーナーはたくさんいる。もちろんそれは全てウソというわけではない。多くのボイストレーナーが教えることはほとんど正しいことだし、そしてできてしまった表現には時々ホントも混じる。条件によっては。環境が良ければ。体調が良く声の調子が良ければ。だからやっかいなのだ。
ホントの表現が「時々」でいいわけがなく、体調や気分や環境に影響を受けていいわけがないのだ。
真の「水面下の」トレーニング
本来トレーニングとして真にやらなければいけないのは、目に見えない水面下のことなのだ。
それは最初は全然華やかじゃないしラクじゃない。やってる意味もわからなかったりする。
だからみんなやりたがらない…というか気づいていない。
もしくは一見それ(水面下のトレーニング)と見えるような発声練習をやることで、やった気になっているし、教える方も教えた気になっている。
でも、浜渦式の真の「水面下の」トレーニングというものを受けてみれば誰でも一発でわかる。これが、本当に全ての表現者に必要な「それ」であり、これまでのは「それ」ではなかったと。
大切なのは「真の水面下のトレーニングをやるのだと腹を括った数少ないトレーナーに出会えること」…今はそれしか思いつかないのが正直悔しい。
しかし私は幸運だと思う。
トレーナー浜渦より
ご感想をお寄せいただきありがとうございました。
発声練習や呼吸練習は大切ではありますが、それがどんなに正しくても「表現のルール」に則っていなければ、上手くならないどころか、下手になってしまう人も大勢いらっしゃるのが実情です。それが、同じ先生についても、その先生が正しいことを教えても、上手くなる人とならない人が出てくる原因になってしまいます。
表現のルールとは、人が感動して呼吸を吸い、それを踏ん張って増幅させたまま、息を吐き、やがて声になるまでの順序や優先順位のルールです。これは通常、レッスンで教えられることはありません。正しい方法は教えられても、それがなんのために、どのように必要なのかは、この表現のルールを知らなければ上手くはならないのです。この部分は教える方も、教わる方も、才能やセンスに頼ってきました。また「上手くならないのは努力が足りない」と自分を責めてしまう人もたくさんいるのです。
浜渦メソッドは、プロもアマチュアも関係なく、元々の才能など関係なく、誰もが表現のルールを知ることによって、すなわち人間として、動物として、大きく感動する時のルールを再現することによって、誰もが自分らしく、そして感動を伴った上達を得られるメソッドです。
歌や演技、セリフが上手くなりたい方はもちろん、自分らしく自由に声を出したい方、ちょっと行き詰まってしまっている方、どんな方でもお待ちしております。ジャンルや年齢はもちろん問いません。感動を生み出すのに、それらは関係ないのですから。
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