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【生徒さんのお声】別人のように変われている自分がいます H.Nさん女性

発表会ライブで歌う生徒さん 上達のアドバイス

ボイストレーナーの浜渦です。生徒さんから嬉しいレッスンの感想をよくいただきます。その中からひとつご紹介させていただきます。また最後に私が考える、ボイトレ・レッスンのあるべき姿を書かせていただきました。

今回ご紹介するメッセージは、H.Nさん(女性)から頂いたメッセージです。

レッスンを受けたきっかけ

まず最初に、彼女から体験レッスンのお申し込みの頂いた際に、お書き添え頂いたメッセージをご紹介します。

「現在、音楽系の専門学校に通いながら、勉強中なのですが、最近、ようやくボーカリストは自分自身が楽器なのだということを自覚し、身体(楽器)について知ること、またその使い方にまず着目すべきなのではないかと言う所に至り、学びを始めたのですが、有益な情報がなく、悩んでおりました。」

「そんなところ、たまたま浜渦さんのYoutubeを見つけ、動画を拝見し、またブログ等も拝見させていただきました。今自分が知りたいと思っていた、とても興味深い内容で、読み進める中でこれだ!と思う感覚がありました。」

●浜渦より

ありがとうございます。おっしゃる通り、私たちにとって体は楽器です。ただ楽器=喉ではなく、体全体が楽器なのです。他の楽器がそうであるように、たくさんのパーツがあり、使う順番があり、バランスがあり、そうしてやっと感動を紡ぎ出していきます。

しかし一般的なボイストレーニングレッスンや音大の声楽科では、腹式呼吸や鼻腔共鳴などの断片的な基本や発声練習、ミックスボイスやエッジボイスなど、専門的な言葉やビブラートやフォールなどの応用の表面的なテクニックの話は出てきても、自分の体を感動の呼吸を生み出し、声帯を振動させ、声にしてその感動を相手に伝えるための体の楽器化とその扱いという基本以前の基礎については、我が国のレッスンではほとんど出てきません。

なぜなら基礎はこれまで才能やセンスに委ねられており、さらに一番教えるのが難しい部分だからです。基本は誰でも教えられますが、多くの方が求めているのはその基本がきちんと身につく、つまり練習が嘘をつかない基礎であり、そのために何を・なぜ・どのようにやるのかという具体性だと思うのです。

これまでたくさんの生徒さんや音楽を志す人を見てきましたが、真面目な人ほど、基礎が何がわからないまま、基本の型通りの練習・レッスンを続けて、どんどん苦しくなってしまいがちです。ちなみに応用は基礎ができればだれでもできます。そして基本ができればより自由さと余裕が生まれます。

基礎を身につけるということは、自分の現在の才能を知り、さらに育てるという、ちょっと怖いけど本当にワクワクすることことです。それがこれまでのレッスンには決定的にかけていた部分なのです。

すみません。私の話の方が長くなってますね…つづきをどうぞ^^;

生きることが楽になった

「浜渦さんのレッスンを受け始めてから回数を重ねるごとに、なんだか生きることが楽になってきていて、ありのままの自分を受け入れられるようになることができてきています。」

「レッスンを始める前と今では、別人のように変われている自分がいます。」

「こんな風になれるとは思っていなかったので、自分自身想像がつかなくて、今とても驚きとそれ以上に幸せでいっぱいです。私にとって歌うことは生きることなんだなあとしみじみと実感しています。」

●浜渦より

本当に嬉しいお言葉です。真面目一辺倒で高い声も出ず、レッスンが嫌で嫌で仕方がなかった私がそういう風に変わるのに20年以上かかりました。だから私のような思いをしているたくさんの人をなんとかしてあげられたら…これまでそんな想いで、人が感動を声にして届けるとはどういうことか、人とはなんなのかを研究し続けてきたのですから…。

不恰好な「ありのまま」のしあわせ

「まだ自然に出る声で歌うには程遠い、不恰好な今の状態ですら、前の繕った声で歌うことよりもよっぽど、何なら今の方が苦しくても幸せです。こんな風に思えることも不思議で…
私は究極、歌が上手く歌いたかったわけじゃなくて、ありのままの自分をゆるし、肯定したかったのか、なんて風にも思っています。」

●浜渦より

まさに私がお伝えしたいことです。そう思っていただけたということは、表現者としてスタートラインに立たれた証拠だと思います。私こそかつてはただ、こけおどしの良い声で誤魔化し、今思えばですが、焦りから気持ちを込めているフリをして、本当の自分のまるでゼロに近い実力を隠し、繕い続けていました。さらにそれを私も楽譜をきちんと読むことで誤魔化していました。いえ、きちんと読むのではなく、楽譜の言いなりになっていただけでした。

「でももちろん、歌うことが大好きなので、自然に出る声で歌えるようになりたいという想いもどんどん増しております。頑張ります、、!!長くなりましたが、、そんなこんなで浜渦さんと出逢えたこと、とても嬉しく、感謝しています。ということを改めてお伝えしたかったです。」

「いつも熱心にレッスンしてくださり、ありがとうございます。これからもレッスン楽しみにしております!今後ともよろしくお願いします。」

●浜渦より

もちろん、これからどんどん上手くなりますよ!スタートラインに立ったということは、進むべき方向性が見えたということですから。そうなると強いんですよ。あとは走るだけですからね♪こちらこそよろしくお願いいたします!!

レッスンは楽しくなければ意味がない

H.Nさんのように、いえ、かつての私のように、レッスンが、歌をうたうことが、音楽をやることが苦行のようになっている方は大勢います。そんな方に「もっと楽しまなきゃ!」と口で言うのは簡単です。また、怒鳴ったり、見て盗めというレッスンや、本当に良いところを褒めるのではなく、おだててその気にさせようというレッスンも多くあります。

それで一時的に上手くなることもあるでしょう。しかし、私はそれが本物だとは思えないのです。自分で考え、自分を知り、自分の体使って、自分のあらゆるパーツをディレクションして、自分の想いの向かうべき場所や方向性を知ることで、呼吸も声も、体の動きも、いろんなことが同時に自由になっていく…そこから生まれたものこそ表現である…それは音楽に限らない、本当の人間の歩むべき道だと思っているのです。

それはただ論理的なレッスンをすれば良いというものではないのです。私たちは頭だけでやっているわけでも、精神論でやっているわけでもありません。医学的な知識や専門用語をどれだけ身につけても、上手くはなりません。人間はそんな単純なものではない…なぜ歌うのか、表現とは何か、そのために体をどう使えば良いのか…そのスタートラインに立っていただくことこそ、本当のレッスンであり、基礎を身につけるということだと思います。そしてそれは本当に楽しい!だってその先はどんな練習も嘘をつかずに身についていくのですから。そのワクワク感を味わっていただきたいのです。

生徒さんも私もたくさん笑って汗をかいて、流す涙は嬉し涙のみです。そしてニコニコしながらの「うわ〜!くやしい!!」です。

レッスンや練習は、楽しくないと続きません。上手くならない練習は楽しくありません。それは人として当たり前のことなのです。ならばそういう環境を用意するのが私たちボイストレーナーをはじめ、先生、コーチのすることでしょう。

私たちは、お金を頂いているのです。ふん反り返る理由も、自分ができないのに論理だけのそれっぽいレッスンをする理由もあるはずがないのです。

…批判的なことはあまり書くべきではないと思います。しかし私はそういう、業界への反骨心からボイストレーナーの道を選び、常に「できない者の視点」から見つめてきました。

どうぞご容赦いただければ幸いです…。

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