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人が無意識に逃げた先の声「何者でもない声」からの脱却

ボイトレメソッド&練習法

歌やセリフで声を出すとき。
多くの人が、無意識に“逃げ込んだ声”を出してしまいます。

例えば…

汚くはないけれど、きれいでもない。
乱暴ではないけれど、丁寧でもない。
そんな「何者でもない声」。

私にも、身に覚えがあります。
皆さんはど歌やセリフで声を出すとき、
多くの人が無意識に “逃げ込んだ声” を出しています。

今回は、逃げ込んだ声とは何か、どういう構造で起きるのか、その脱却のヒントを解説します。

何者でもない声=逃げ込んだ声とは

たとえば――

汚くはないけれど、きれいでもない。
乱暴ではないけれど、丁寧でもない。

そんな「何者でもない声」。

私にも、身に覚えがあります。
皆さんはどうでしょうか。

失敗したくない。恥をかきたくない。
…でも、挑戦も怖い。
その狭間で、人は“無難な声”を選んでしまうのかもしれません。

この声は、

  • 「成功しなくてもいいけれど、失敗はしたくない」
  • 「どうすればいいかわからないけど、変に思われたくない」
  • 「今の状態じゃちゃんと声が出ない…でも怒られたくもない」

――そんなときに出る声です。
つまり、自分を守るための声
怖れから無意識に出てしまう声なのです。

けれどこの声は、どんなに良い発声法も受け付けません。
なぜなら、声そのものが「自分の存在を隠す構造」になっているから。


心と体の関係

自信があるときや、気持ちのスイッチが入っていると、
体は自然に外側が広がり、内側は圧縮されます。
外と内の“綱引き”が起こり、呼吸が入り、力がみなぎります。

その張り合いのコントロールによって、
大胆にも繊細にも動ける――声も同じです。

声帯は意識ではほとんど動かせませんが、
体の外側と内側の動きに呼応して、
薄く伸びたり、しなやかに張りを保ったりします。

ところが、怖くなると体の外側は、守るようにすぼまり、息を小さくします。
体が縮こまると、声帯も同じく、外側は広がらず、内側も閉じきれない――つまり、団子状態 になります…これが萎縮の正体です。

この状態では、体も声も「動きようがない」のです。
外と内の綱が緩み、声帯は振動できず、
息は漏れ、響きも生まれません。

焦って「漏らさないように」と喉を締めると、息が詰まり、
乱暴な息で押し出して傷めたり、また息が漏れる。
漏れるとまた締める…負のスパイラルが起きます。
そしてまた怖くなる――この悪循環です。

ギターの弦や、太鼓の皮面が緩んだら、いくら弾いても叩いても鳴らないように。
体が緩んだら、声も響きません。
それを発声法や腹式呼吸でなんとかしようとしても無理なのです。

他の楽器なら職人作ってくれますが、弦もペグを回せばピンと張れます。
しかし、私たちは自分の体が楽器です。
自由に磨ける反面、心の影響をもろに受けます。

見えない声帯を無理やり鳴らそうとして壊してしまう――
そんなことも珍しくありません。

体が楽器として機能していない時に、間違った努力や根性、レッスンへの恐れから、
無理やり声を出して、後悔したことがある人は、私だけではないはずです。


抜け出すきっかけ

声を変えようとするより、
まずは 「体の外側を広げる」 こと。

腹式呼吸は一度おいて、
体全体が広がるから息が入る――
この順序を思い出してみましょう。

人間は、驚いたり、感動したり、あくびをしたりするとき、
自然と体を広げます。
その動きをジェスチャーでもいいので、再現してみてください。

あくびを途中で止めて、
顎が“外れかけた”ような瞬間――
その状態で声を軽く鳴らしてみると、
喉を「開ける」とは何かが分かってきます。

体が正しく反応すれば、
声帯はピンと薄く張りを取り戻し、
息が通った瞬間に、声が“勝手に”鳴り始めることもあります。

まずは裏返っても、きれいでなくてもいいのです。
それは「人間として美しく自然」な反応です。
体が機能していれば、やがて磨かれていくのです。

そして、自分の欠点だと思っていたところこそ、個性へ変わっていくことに気づくことでしょう。

むしろ、表面的な欠点や間違いを恐れ、何者でもない声 で自分を、隠してしまうことを、恐れてほしいのです。

自分を知り、人間を知り、実践することで――
あなたにしか生み出せない表現、
あなたでなければならない声が、生まれていきます。


参考動画・体験レッスンのご案内

詳しく知りたい方は、こちらの動画も参考にしてみてください。
人間の自然な動きから声が生まれるシステムを、
モノマネや実践を交えて解説しています。

■ 視聴者の声(YouTubeコメントより)

  • 「唯一無二のボイトレ動画」
  • 「YouTubeのボイトレ動画で1番本質的な話」
  • 「わかりやすいです!」
  • 「歌がうまくなる、喉の使い方うまくなる登竜門な動画!」

レッスンでは、シチュエーションや声の再現を通して、
この感覚を実際に体でつかんでいきます。
ぜひ体験レッスンにも遊びに来てくださいね。

もちろん、緊張して萎縮して来てくださっても大丈夫ですよ♪

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