ボイストレーナーの浜渦です。現在、2019年大晦日は23時前です。本年も大変お世話になりました。毎年年末・お正月レッスンを開催するのですが、今年はお休みして、自分を振り返り、体づくりや色々考える時間に当てさせていただきました。(お問い合わせをいただいたみなさま、申し訳ありません)
2019年の振り返りと、これからのレッスンについてなど、徒然なるままに書かせていただいて、今年の締めとさせていただきます。
2019年を振り返って
悪性リンパ腫の闘病生活を終えてから2年近くが経ちました。闘病生活は辛い日々でもありましたが、自分の命に向かい合う大きな機会となりました。
退院したのは2018年の春。得たものは大きく、新しいものをたくさん見つける年となりました。
とはいうものの、失ったものも大きく、それは2019年の前半に現れたように思います。
しかし「スランプの後には必ず成長と発見あり」これは私の座右の銘のようなものです。
これまで、必ずスランプの後には大きなものを得てきました。今回もその例に漏れず、それはとても大きく、レッスンに大きく役立っております。
より楽しくシンプルに、発声も歌唱力も、全ての方がよりわかりやすく、容易に、でも本質から外れず、お伝えすることができるようになったと自負しております。生徒さんからも「レッスンは疲れますが、スッキリ、身も心も軽くなる」「目指すべきものがはっきり見えました」というお声をたくさんいただくことができました。
2020年も、ひとりでも多くの方に表現する喜びを、すなわち生きる歓びを。色々な人の百人百色の価値観の違いや障壁を超えて空間を共有する素晴らしさをお伝えしていけたらと思っております。
浜渦メソッド・ボイトレについて
新しいサイトになって、浜渦メソッドのポイントやレッスン内容にについてはWEBにほとんど載せておりませんでした。そのため、レッスンに通ってくださる方の口コミやご紹介の生徒さんがほとんどという状態でした。
その生徒さんも私のレッスンをご紹介してくださる時困るそうです。
「とても具体的で、わかりやすく、楽しいレッスンとは伝えておりますが、実際受けてみていただかないことには、私の口からは到底ご紹介しきれない」というご意見をよくいただきます。
確かに文章ではなかなか伝わらないレッスンをしていると思います。でもだからこそ現場のレッスンに意味があるとも思っています。とはいうものの、WEBを紹介したいと言ってくださる方も多いので、キチンとポイントを分けて文章化したいと思います。
- レッスンの特徴
- 浜渦メソッドのポイント・考え方
- 浜渦メソッドの具体例
- このような方に
以上の内容でここが従来のボイトレレッスンとは違う、ということを提示できればと思っています。少しだけ先にご紹介しますね。
レッスンの特徴の一例
- 「指示」や「見本」に終わらず「何を・何故・どのように」を明確に提示
- 声や歌だけでなく、姿勢、演技力、セリフ等、表現の全てが向上する
- 一つ一つの練習に明確な目的と意味がある
レッスンのポイント・考え方(抜粋)
- 自分の声を客観的に聞くことができれば、歌は必ず上手くなる。
- 喜怒哀楽をはじめ、人間の自然な反応と表現の「再現と増幅」
- 実際に人間が取りうる行動や、人間の自然な反応の中にこそ、表現の本質と発声のヒントが隠されています。
- 上手くても「聞きたくない歌」より今は下手でも「何回でも聴きたくなる歌」を
- 熱量のある伝わる表現、全身で表現する事で個性を出すことを大切に歌われます。それがまだあまり上手くはなくても「もう一度聴きたい歌」につながります。そしてもう一度聴きたい歌を歌えるようになることは、上達への早道なのです。
- 相手が思わず「うん」とうなずく「伝達力」を
- あなたでなければならない唯一の声をお渡しします
- 価値観を転換!
- 上手く歌うことや間違えずに歌う事、高い声を出す事自体が「目的」であるうちは、本当の表現はできないでしょう。目的は「表現」であって、声や歌はそのための「手段」なのです。
- 生徒と講師は常に対等な立場
- 思わず歌い出したくなる呼吸と体
- フォームの大切さ
野球の打者は、外角低めや内角高めとあらゆるコース、またあらゆるスピードのボールをフォームをなるべく崩さずに打たねばなりません。歌もそれは同じなのです。高い声や低い声でも基本的に体の使い方は変わりません。その中でとりわけ大切なのはフォームです。
体を一つの芸術作品、輝く楽器のようにレッスンの中で作り上げていきます。これは才能など関係ありません。いま持っている体でもそれなりに歌える方は多いでしょう。しかし、表現は全身をバランスよく使い切ることで飛躍的に向上するのです。
- フォームの大切さ
- 表現のレッスンは楽しいスポーツの時間でもあります
浜渦ボイトレメソッドの一例
- 朗読法
- 自分のペースで読むことと楽曲と自分の表現を融合させる方法です。本当は自分がどう歌いたかったのか、どう表現したかったのかが見え、呼吸に感情を宿すことができるようになります。
- パントマイム法
- 実は体の動きは呼吸の流れと密接な関係にあります。取り分け「手」の動きは呼吸の大きなヒントになります。手と声と呼吸を上手く組み合わせることで、呼吸の溜めを覚え、知らず知らずのうちに必要な力が何かがわかり、身につくという方法です。
- 表現のためのフォームと腹式呼吸の作り方
- 体を楽器と見立て、体の部分部分を楽器を構成するパーツと見立て、組み合わせて行くことでフォームをつくります。このフォームを作ることで、必要な筋肉や体幹の必要性も理解できます。
- 作り上げた楽器を保つことでほとんど自動的に腹式呼吸が始まります。腹式呼吸はただできるだけではほとんど役に立ちません。楽器のフォームを守りつつ、強い呼吸を作るのがその役割なのです。
そのほか「アゴの本当の引き方」「喉の開け方」「喉を開けると閉めるの意味と罠」「胸を張るの本当の意味と開き方」「地声と裏声の秘密」「ミドルボイスの落とし穴」「理論上永遠に高音が伸びる方法」などを明確な説明と見本を交えて提示してまいります。
このような方に(一例)
- 意味のある高い声・低い声が出したい
- そもそもなぜ高い声というものがあるのか?どういう時に、人は高い声が出るのかの再現から考えてみましょう。
- 自由に歌いたい
- 歌である前に音楽、音楽である前に表現です。表現が何かがわかれば…
- 誰でもない、自分にしか歌えない歌を歌いたい、セリフを喋りたい
- 人前で堂々と表現できるようになりたい
- これまでのレッスンはよくわからなかった、また、あまり向上しなかった
- レッスンで怒られたり、人前で歌って嫌な思いをして、音楽や歌が嫌いになってしまった。
- 残念ながらこのような方は多いのです。レッスン料金を支払ってこれではいけません
- 対症療法より、根本的・本質的レッスンを受けたい
- とにかく楽しく、そしてわかりやすいレッスンが受けたい
- 表現は楽しい時間。これが大前提です。
- 緊張してしまってなかなかうまくうたえない
- 緊張しない方法より、まずは緊張しても大丈夫な方法を
- 喉が詰まったり枯れたりしてしまう
- ほとんどの場合原因は喉にある訳ではありません
- 自分の声が嫌い
- 多くの方は自分の声が嫌いというよりは…
- 発音・滑舌の対策
- 呼吸でほぼ解決します。滑舌を無理やり正しくすると、発音が悪くなるという落とし穴があります。
他にも、プレゼン対策、日常会話、声優・俳優等、色々な目的でプロアマ問わず通われております。
2020年の目標
2020年は、たくさんの目標があります。いくつ達成できるかわかりませんが…
- 久々に歌手活動再開
- 東京でのグループレッスン
- 多くの方に気軽にレッスンを受けていただける料金設定の見直し
- 東京・関西だけでなく、名古屋や福岡でのレッスン
言うは易しですね…。なによりも、これらを支える自分の体づくり、気持ちづくりをしていきたいと思います。
恥ずかしながら、私のボイトレの最終的な目的は、人々が、異なる価値観やイデオロギーを超えて、豊かな空間表現で交わり合うことです。ストレートに言いますと世界平和と、公平で、人々の一生懸命な生き方が認められ、認め合える世の中です。
そのために私のできることは0.00000000000000001%もないかもしれません。それでも諦めずに、時には落ち込み、絶望しながらも、みなさまのお力をお借りして、そして皆さんと歩んでいけたらと思っております。