例えば「提出期間は明日から1ヶ月です」と言われて、
明日出す人と、30日目に出す人と、ついに忘れる人がいる。
僕は夏休みの宿題なんか、必ず7月中に終わらせるタイプだったから、
8月の終わりになって慌てている人を見ると、
「なんでやらないんだろう?」って、ずっと思っていました。
でも、いまは少しわかる。
歌とか、演技とかって、
自分の中を必死に制御して、
自然なバランスを見つけ出して、成立させて、
それを崩すくらいなら、時間がかかってもいい、という世界なんですよね。
もっと言えば、
その「表現者としての制御」と関係ないことは、
まるでできなくなる。
いや、正確には、
制御できているときにだけ、外界とちゃんと繋がれる、という感じかもしれません。
言い方は悪いけれど、
これ、動物と同じで「システム」なんだと思っています。
それがね、40歳を超えたあたりで、
ようやく分かってきた気がするんです。(分かったつもり、ですが)
だから僕は、
Web制作とか、写真の加工とかをやると、
我ながら「センスあるなあ」と思うし、
褒められたりもします(笑)
でもね、
やればやるほど、そのあとレッスンのやり方が分からなくなる。
ボイストレーナーというか、
「表現者」に戻るのが、本当に大変になるんです。
だから自分のwebはもう最低限の時代遅れ。
もちろん、世の中には、
両立どころか、あれもこれもマルチにできる人はいます。
でも、僕はできなくなってしまった。
動物的な自分と、動物的でない人間の自分を、
行き来できなくなった、という感じです。
ただね、
歌が本当に上手い人たちを見ていると、
実は、みんなこれなんですよ。
僕自身は歌はまだまだ下手ですけど、
「上手いって、どういうことか」は、
ようやく分かったつもりです。
「歌も、演技も、話すことも、絵も、全部上手い人、いるじゃないか」
そう思う人もいるかもしれません。
でもあれは、マルチじゃない。
一つの能力で、全部やっているんです。
(こう言い切れる理由についてはまたどこかで書きますね)
そして、それは、人間にしかできないこと。
そう考えると、
世の中のシステムって、
人間にしか作れないけれど、
人間的ではないよなあ、と思うんですよね。
……意味、わかんないかな。
でも、分かる人には、分かると思う。
じゃ、これからもレッスンやるぜ。
徒然なるままに、好き勝手書かせていただきました。
乱文、失礼しましたm(_ _)m
