ボイストレーナーの浜渦です。兵庫県尼崎市・ローゼンビートにて行なっております「関西レッスン」終了しました。非常に楽しく、有意義、笑顔、笑い、感動の絶えないレッスンの日々となりました。勝手なことを言いますが、トレーナー自身がワクワクして楽しんでこそ、そのレッスンは、より生徒さんの身になると信じています。レッスンはすでに表現の舞台であり、生徒さんはもちろん、その共演者なのですから・・・^^
さて、関西レッスンの様子と、レッスンの内容を!
声楽、ジャズボーカル、オペラ、スピーチ、ドイツ歌曲等々
今回のレッスンは、個人レッスンは、ジャズ・ボーカルの方、声楽の方、スピーチの方など、グループレッスンは、オペラ、グループボイトレ、ドイツ歌曲のレッスンをさせていただきました。
何度かお話ししましたが、あらゆるジャンルをレッスンさせていただくことは、ボイストレーナー専業になった当初(16年ほど前)は、戸惑うこともありましたが、すべて同じ芸術的表現であり、その点で共通することは多く、むしろ互いのジャンルの良いところをフィードバックし合えることが私の最大の強みとなっていきました。
どうしても一つのジャンルだけにこだわると、自由な芸術表現のはずが、枠にはまってしまったり、表現以前の「ただしさ」や「狭いセオリー」にとらわれてしまいがちです。声楽の人がハマってしまいがちな欠点のヒントがポップスにあったり、また、ジャズボーカルのヒントが、声優・俳優・朗読にあったりと、本当に面白いものです。
よく考えれば、本当にできる人は、役者もやれば、歌も歌います(それもあらゆるジャンルの)。
それはただ器用なだけとか、マルチな才能ではなく、どれも同じ表現であり、思い切り自分を出すという一つの才能なんです。そしてそれは誰にでもできるんです。
呼吸法・発声法以前のもの
今回の関西レッスンのテーマは「思い切り驚き、感動的に呼吸を吸って、思い切り吐くこと」に重きを置きました。。
それが、あたかもクシャミやシャックリのような生理現象のように、とことん「自然」に。そう意気込んで横浜からやって来ました。
発声・呼吸を考えすぎて、気持ちの生理現象として「思い切り息を吐く」ということを忘れてしまっては元も子もありません。それが発声要素の80%と言っていいくらいです。発声法や呼吸法の「法」は、その思い切りの呼吸を彩るものに過ぎないのですから。#ボイストレーニング
— ボイストレーナー浜渦弘志 (@h_hamauzu) September 21, 2019
大切なのは、思い切り吐くためのメンタルとタイミングだけ。それを実践的にお伝えしました。するとみなさんが、間違えないことや音程のことよりも「思い切りやること」を優先してくださいました。
そこへ導くのは少々トレーナーとしてはコツがいるのですが、おかげで、みなさん見違えるように良い表現になりました。
発音や音程の正しさを後回しにして、思い切り息をタイミングよく勇気を持って吐いてくださった方から、その後回しにした発音や音程もよくなって行ったのです。もちろん、これは私が望んでいたことです。実は思い切り息を吐いて自分を表現した人は耳の反応が半端なくよくなります。
頭で音程を取るのではなく、感性で音程を取ることができるようになるのです。
正しさを優先するのは偏差値的教育の名残?
怖がらずに、偏差値的価値観から、飛び出してみませんか?
その先にある、本当の自分に出会う。それには年齢は関係ありません。
今持てる力を額面通りに出す。見栄も張らなければ、自分を低く見せることもしない。それは私たち日本人が苦手なことかもしれません。しかし、せっかく生まれてきたのです。プロもアマチュアも、そんなもの関係なく、物心つく前の子供のように思い切りやること。
その方法をお伝えしていきたいと思います。
…腹式呼吸や発声法は?
・・・それらは思い切りやった方から順に、本当に役立つものとして身についていきます。
なぜなら、思い切り息を吐いて表現するには、背筋・腹筋、重心移動などを自然に使う必要があるからなのです。
どうか声を単なる学問として押し込めないでください。思い切りできないのを呼吸法や発声法で誤魔化してはならないのです。
怖がらずに、偏差値的価値観から、飛び出してみませんか?その先にある、本当の自分に出会う。それには年齢は関係ありません。まずは思い切り息を吐きましょう。必要なのはほんの少しの勇気と「タイミング」だけ…!頭でっかちの発声法・呼吸法は歌をどんどん下手にしかねません。目指すは人と比べない「本物」です!
コメント