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「おっさん社会に構うな」若いアーティスト(歌手・声優・俳優、社会人)の皆さんへ

心と体を楽に

ボイストレーナーの浜渦です。
タイトルからして、おっさん臭がしてしまいますが、しばしお許しください。
…と言いつつ、すでにおっさん構文満載な予感しかしない私ではありますが…

最近の歌について

最近の歌を聴いていると(なんて書くのもオッサンの証拠)、怒りを代弁してくれたり、セイセイした気分にさせてくれるものも多いですよね。おっさん社会への不満も。

不満はあって当然ですよね。でも僕は、逆に怒るのが良い意味で馬鹿らしくなる、うしろで「そうだそうだ!」なんてずるい罵声なんかしたくなくなるような歌や音楽がもっとあればなあって思うこともあるんですよ。それも、全世代がそう思えるような…。

わがままでしょうか…でもそれができるのはおっさんじゃないような気がするんです。ずるい言い方かもしれませんが。

いや、実はそんな歌はすでにたくさんあるんだけれど、どこか無表情だったり、冷静に冷ややかに世の中をニヒリズムに捉えたりしているものが多いような気がするんです。

「それはテメーが知らないだけだよ!」と言われれば、まあ、それもそうなんです。

でもそういう良いものってあんまり公共の電波に乗ってこないような気がするんですよね。
(公共の電波って最近の子はいうのかしら)

かといって反知性的な簡単な言葉の羅列や、逆にどこでえてきたかわからない難しい言葉の展覧会や、「ええじゃないか的」な、この一瞬忘れちゃえばいいなんて、退廃的なものでもなく。

情緒があり、さらに情緒を育ててくれる音楽

戦後すぐの並木路子さんの「リンゴの歌」や藤山一郎さんの「青い山脈」など、怒ったり退廃的になったり、諦めたりという感情は湧きませんよね。いや、さすがに私の世代の曲ではありませんし、私の趣味にはあまり合わないけれど…一度はみなさんもまだまだ貧しく、日本の戦後の混乱期、家を失い、家族を失い、全てを失いつつも、そういう曲が流れたんだなと思いながら聴いてみて欲しいんです。(僕なんかが言うと、その世代の人たちに怒られちゃいそうですけどね)

童謡や唱歌も同じですね。童謡唱歌なんて、情緒を感じることのできる心が養われていないと、おそらくちっとも面白くないでしょう。せいぜい、幼稚園のころに、大声で「とにかく元気に」歌わされて、あっという間に飽きて、いまさら「さいた、さいた」でもないだろうって僕だって思ってましたから。

ということは、いまそれをやっても流行らないだろうし、第一歌って楽しいと感じる人もあまりいないかもしれません。現代風にアレンジしても、なんかおかしなことになりそうだし。

結局は、プラスの感情ななるような、情緒を求めるような、美しいものを美しいと感じられる人間の基礎が必要なんですね。偉そうに言うと、ですが。

若い人の方がよほど情緒も素養もある

じゃあ、いまの若い人がそういう情緒やプラス思考を持っていないかというと…

むしろ私たちおっさん世代よりもずっと豊かにある。

少なくとも、その素養は感じるんですよ。僕は。今の時代の若い人たちを見ていると、本当に優しい人が多いし、特に絵なんか、本当にすごい世界観を描き出しているし、スポーツの世界も、メンタルが豊かになって、しかも結果を出し、明るくて、天狗にもならない。

でも、そういうものを引き出し、豊かに育てる教育を国がやっているかというと…ちょっとどころか…甚だ疑問ですよね。若者が勝手に豊かに育っているだけで。
(ボイトレ業界もそう(笑))

おっさん世代に巻き込まれるな

さらにさらに。議会で居眠りしてるような、たばこのポイ捨てをするような、道徳心のカケラもないおっさん・爺さん連中が、道徳の授業を云々したり…そんなのバレますよね。センシティブな子供なら、はっきりとは思わなくても、ぼんやりと「道徳=胡散臭いもの」なんて受け取ってしまわないか心配になります。

教育や育児、奨学金など若い人をそだてよう、世界に送り出そうというような空気も、おっさん世代がどう思っているかはともかく、子供たちがそれを肌で感じているか。

私たちおっさん世代が、いつまでも、勝ち組だ、負け組だなんて、人をカネや職業で決めつけ、子供以上に巧みに、それとわからないように「いじめ」をしているようなら、若者世代に愛想をつかれて当然。

しかもおっさん以上の数が多いから、先ほど申し上げました通り、せっかくの素養も、豊かな情緒も、退廃的になったり、乱暴になったり、その上そうさせたおっさんは無視されるのも当然(笑)

でもおっさん世代以上のアーティストには素晴らしい人や、柔軟な考えや文章・歌を生み出す人もたくさんおられますから、ジャンルを超えて色々なものに触れてみてくださいね。f

若い人たちへのお願い

さて、私は何も世代間を分断したいわけでも、若い世代に媚びたいわけでもないんですよ。むしろその逆です。

最後に若い人たちにお願いするならば、おっさんの言うことに振り回されず、また、ただただ安定を求めず、自由に、できれば海外にも出て、広い視点で疑問や感動を持ち続けて欲しい、ということでしょうか。

そうすれば、おっさん達もやがて勉強し、歩み寄るかもしれません。しかしそれはおっさん側の責任。でもいつまでも凝り固まって学習しないおっさん達が受け継いできた社会に染まって欲しくないし、そんな社会に毒を吐いたり、退廃的になるだけではではつまらない、ということなんですね。

つまり、ここで書いたおっさんの言うことも「…。」で十分ですよ(笑)

ここまで読んでくれた人がいたら、それはおっさん世代以上の人だけかもしれないけれど…

そして書きながら、若者達はもうそのことを十分に理解しているような気もするのだけれど…でも私が、ボイストレーナーとして皆さんお渡しできることがあるとしたらみなさんの個性をそのまま呼吸や声につなげる第一歩の基礎の基礎。

これは既存のボイトレや声楽や演劇のスクールや養成所ではできないことですし、きっとお役には立てると思っています。湖西をみなさんのバランスで自由に出せれば、そこから先の歌い方やスタイルはみなさんの自由ですしね。基礎も教えず、個性引き出せていないのに、基本だ、テクニックだ、感情こめろだ、さらに歌い方やスタイルに口を出すのって違うと思うんですよね。

凝り固まったおっさんより、愛を込めて…。
(こんなこと書くからますます気持ち悪がられるんだろうなあw)

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