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原石を磨いて本物の歌手・表現者になること_「メッキ」も「ありのまま」もいらない

ダイヤの原石 心と体を楽に

もし、みなさんが本物の歌手、役者、声優、ボイストレーナー、いや何者かになりたかったら、と考えて書きました。おこがましいかもしれませんが、僕ももうそこそこの年齢なのでたまには許されても良いかな?などと甘えております。しかしここに書いたことは、ボイストレーナーとして人とは何か、表現とは何かを考え続けてきた今日現在の思いです。そこに嘘はない…筈です。

人間はみんな原石

手をつけなければ「ありのまま」…だけど、ゴツゴツして相手に光は届かない。かといってメッキ加工で表面だけ隠せばいつか剥がれる。

でも磨けば輝く。

ならばやはり磨きたいですよね。そう思えたとき、好きなものも嫌なものも、すべて自分の糧になり、それが自分の気持ちを豊かにしてくれる。そこはもう感謝しかないですよね。

…とは言うものの、何から始めればいいからわからないし、自分を磨くなんて綺麗事のようにも思えるし。とかなんとか思っているうちに、良い人と思われようとして、うわべのメッキ加工で冷や汗をかいたり、「なんで譲らにゃならんのや」と思うのは、品のない岩のようで、ありのままには違いないけど、そんな自分を何とか肯定しようとしたり目をつぶろうとして、心が苦しくなってくる。

「自分を磨きたい」そのわがままに付き合ってもらってると思えれば、全ての出逢いや機会が自分を磨くチャンスであり、だからこそ全てに感謝にできる。

感謝することが良いことだとかではなくて、感謝したくなるから結果として感謝するわけです。

逆に言えば常に試されている

しかし逆に言えば、常に試されていると言うことですから、とても怖いことでもあります。

「親切にしたい」でも恥ずかしい、席を譲ったら逆に怒られた。そこで原石をさらけ出すか、メッキを張って断られて傷つくか。

舞台で嫌な共演者や演出家がいるかもしれない。取り入るか、陥れるか、無難にこなすか、いやそれではいつまで経っても上へはいけない。

しかし、顔見知りばかりのいい人ばかりの舞台が必ずうまくいくわけでもありませんよね。なんとなく緊張感が抜けてしまったり。

でも磨こうと思えば、、、考えって変わってきますよね。

いずれの場合も、自分を磨くことにどうすれば繋がるかと考えれば、それは試される格好の機会になるわけです。ズバリ試練ですね。

ボイストレーナーも格好だけならバレる、ありのままならいらない

これは歌を通じて、僕のボイストレーナーとしての生活の中でそう思うようになったことです。

歌手でも、俳優でもそうですが、トレーナーも同じで、お客さんや生徒さんによく思われようとして慇懃無礼になったり、格好だけの論理派や、うまい振りをしてしまいがちです。

それじゃあ、いつかバレます。

言葉だけ巧みでも、それっぽい論理を展開してもバレますよ。

かといってありのままなら、ただの根性論になったり、簡単に底が見えて、変に友達みたいに「なあなあ」になりかねない。それなら最初からいらない。大切なお金を渡す意味もない。

何れにせよ、早晩、見破られるんです。

まあ、メッキよりありのままの方が、まだ人が良いかもしれないくらいで。でもメッキでも人によく思われたいと思う方が素直とも言えますが…

結局原石を磨いて本物になるしかない

結局本物になるしかないんですね。

それには才能なんて関係ないんです。

自分という頑固者という原石を磨けるのは、やはり…自分しかいないわけですから。

Diamond In The Rough_ダイヤの原石。いや、別にダイヤである必要はありません。人の数だけ原石の種類もあるはずですしね。

そのために全ての人・もの・場面にお手伝いを願う。

そりゃもう、感謝ですよ。

…しかし、まったく僕らしくないですね。いいこと書いてやろうなんて思ってないんですが、たまにこういうモードになるんです(笑)

でも、これはもう呼吸法や発声法の以前の話なんです。逆に言えば、いい格好もせず、さらけ出す品の悪さもなく、自分を磨くコツを知っている人は、呼吸法や発声法なんてさらっと、習得していくんですね。

そしてゴールはない。どこまで磨けばダイヤモンドになれるか、なれないかなんて誰にもわかりませんが、その磨こうとしている姿は、きっとみなさんを成長させるだけでなく、周りを明るく照らし出すはずですよ♪

次回あたりはまた毒を吐いていて「なんだオマエこそさらけ出してんじゃねえか」ってお叱りを受けて、でもっていい人のふりをしてまた怒られる。

う~ん。人生は難しい。でも面白い。

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