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母音・子音の変化で、お腹の力の入れ方も変わる!【呼吸発声法の落とし穴】

浜渦弘志 上達のアドバイス

もし皆さんが、歌唱力の要である「空間に安定した声と音色を届け続ける」ことをしたければ、母音や子音によって、呼吸の強さやバランスはすべて、少しずつ変えなければいけません。変えることによって、やっと口の先に「一定の呼吸」が届くのです。それはたとえ同じ音程で同じ強さの声でもです。そのためにやるべきことはたくさんありますが、今回はお腹の力の入れ方にクローズアップして解説します。

全ての子音、母音でお腹の力の入れ方は変わる!

呼吸を安定させるためには、たとえば母音「い(i)」と「あ(a)」でもお腹の力の入れ方や使い方は微妙に異なります。一般的には「い」はやや硬くする感覚、「あ」はやや引っ張る感じで上手くいくでしょう。これがどちらか一方の力の入れ方のままなら、呼吸のバランスが崩れます。
例えば「い」が上手くいったからといって、そのままの呼吸で「あ」に移行すると、喉が詰まるひとが多いですね。母音特有の喉の開きや響きを考えるとこの理由も見えてきます。

お腹は同じ力の入れ方をしていては上手くいきません。なぜなら、このように母音・子音ごとにお腹の力の入れ方を変化させることできないと、出る呼吸の結果、つまり発声も変わってしまうのです。お腹の力の入れ方は、強いか弱いかだけではないのです。ブレスコントロールとは、ただの呼吸法ではないんですね。

覚えるのはお腹の力の入れ方ではなく呼吸の形

さて、さらにワンポイントです。子音や母音ごとにお腹の力の入れ方を覚えるとなると、それは膨大な量ですし、さらに曲のスピードや言葉の量によっても発音は微妙に変わりますし、また同じ母音でも入り口から出口までの間にそのニュアンスも微妙に変わり続けますから、不可能ではないにせよ、それはかなり難しいわけです。実際、実践でそんなことを感がえる暇もないでしょう。

大切なのは、子音や母音が変わっても、音量や声の高さが変わっても、同じバランスの呼吸を口元まで(喉ではない)届け続けることができるかです。つまり、覚えるべきは呼吸の形なのです。そしてその呼吸が皆さんの気持ちを伝えるのに最適かどうか。それを固めるのが本当の基礎ではないでしょうか。

基礎が固まれば、あとは呼吸のバランスを重心をコントロールすることで取り、また凧揚げの凧糸を引くように弾力を持たせることで、音楽は自動的に、自由に、自在に表現できるようになっていきます。これを信じてがんばってくださいね。

HIRO
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本当に上手い人は、呼吸法より呼吸の「理想形」を見続けているのです

発声法や呼吸法だけでは歌は上手くならない!?

歌やセリフ、朗読などは、どんなに発声法や呼吸法を努力して習得しても、上手くなるとは限りません。クラシック(声楽)など、20年30年と一生懸命やっていても、上手くならない人がいます。それは基本を発声法や呼吸法の正しさや、楽譜の正しさにとらわれすぎるところから始まるように思います。

しかし、こういう人がある時、本当の基本を覚えると、これまで溜めていたものが溢れ出たように一気に上手くなるのです。遠回りした分、体も声も鍛えられていますから♪

大げさかもしれませんが、そんな基本を見つけるのが基礎であり、レッスンでもっとも最初に学ばなければならないことの一つなのです。なぜなら…それさえ見つかれば、誰でもどなたでも、音楽を無理に動かさなくても音楽は動き出し、また無理に気持ちを込めなくても、気持ちは高まっていく。
私はそれを本当の上達であり、個性の表現だと信じています。
 
動かすべきものと守るべきものがあります。守るべきものが見つからないと表現は逆に固まってしまうのです。守るべきは、呼吸のバランス。つまり皆さんの気持ちを伝える手段なのです。

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