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そもそもミックスボイスって何?──多くの人が誤解するその正体とは

ミックスボイスの迷路に立ち尽くす女の子 上達のアドバイス

ミックスボイス。それは確かに必要なものです。

ですが、多くの人が「出せるようにならなきゃ」「できないから下手なんじゃないか」と焦り、その言葉に振り回されています。

※2025年5月24日大幅リニューアル

そもそもミックスボイスって何だ?

そもそも、みなさんが追い求めている「ミックスボイス」って何なのでしょう?
特別な技術?それとも、魔法のような裏声と地声の融合?

実は、この「ミックスボイス」という言葉自体、定義がとてもあいまいです。
人によって言っていることも違えば、解釈もバラバラ。
そのせいで、余計に混乱してしまう人も多いのです。

でも私にとってのミックスボイスとは、人が驚いたり、感動したりして、思わず胸が開き、思わず息が出て、そして出てしまう“普通の声”。でも究極の普通の声。
限りなく0に近い、けれど確かに「そこにいる」ことを感じさせる声。

呼吸からうまく橋渡しできた生まれる瞬間の声。
その時、裏声か地声か、高さすら意識しないで済む自然な声が出る。
それがミックスボイスの始まりだと。

ミックスボイスは「誰でもすでに持っている」声

つまり、ミックスボイスとは本来「誰でもすでに持っている」自然な声なんです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
本当に大事なのは、「どうやって出すか」よりも、それが生まれる“土台”を育てているかということ。

つまり、自然で伝わる表現の基礎があるかどうか。

「自分が下手で高い声が出ないのはミックスボイスができなかったからだ」。
かつての私は、そう思い込んでいました。

だから必死で「出せるようになりたい」と練習を重ね、
やがて「なんとなくミックスボイス」が出せるようになりました。

──ところが。

そのとき私は気づいたのです。
歌が、どんどんつまらなくなっていたことに。

「出る」ことに満足し、「伝える」ことを忘れていたのです。

これでは何のためのミックスボイスだったのか。
私の研究は次へと向かっていったのです。

本当のミックスボイスは「作る」のではなく「育つ」

私のレッスンに来る方の中にも、「ミックスボイスを出したくて習い始めた」という方がいます。
でもお伝えするのは、「こうやって出しましょう」という技術論ではありません。

体の状態を整え、体の楽器化を通して、感情やイメージに声帯や横隔膜が自然に反応できるようにする。

そうすることで、「思わず出る声」が生まれ、
結果として、それが本当のミックスボイスにつながっていきます。

つまり、ミックスボイスは「目指すもの」ではなく「育った結果」なのです。

焦りが「基礎」を遠ざける

「早く上手くなりたい」「高い声を出したい」。
その思いが強すぎると、土台づくりがなおざりになります。

でも「基礎」と聞くと、めんどくさい、退屈、遠回り…そんな印象があるかもしれません。

けれど本当は、自分の体と向き合い、自由に呼吸して声を感じる時間こそが、
ミックスボイスへの一番の近道なのです。

ミックスボイスが目的になると、歌が死ぬ

本来ミックスボイスは表現を支える“手段”にすぎません。

ですが、焦りや憧れがその手段を“目的”にすり替えてしまうと、
声は出ているのに、感情が乗らない。

伝えたいことがないまま「出し方」だけが上達してしまい、
それは技術の皮をかぶった不自然さとなります。

実際に一線で活躍する方々は、ミックスボイスを意識していません。
それは「考えなくていいほど上手い」からではなく、
伝えるための基礎が整っていたから、自然にできてしまっているのです。

あなたの「本当の声」は、もうそこにある

本当の声は、外から作るものではありません。

内側が整ったとき、勝手に現れてくるのです。

だから今「ミックスボイスができない」と悩んでいても、
それはあなたがダメなのではなく、まだ“整っていないだけ”

焦らなくて大丈夫。
一緒に、体と声の土台から育てていきましょう。

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目的は「うまくなること」ではなく「伝えること」

人は「うまくなりたい」と思います。

でも、うまくなることが目的になると、
自分の言葉や感情から遠ざかっていく

本当の目的は、誰かに思いを届けたい、伝えたいということ。

そこに立ち返ったとき、声は生き生きと自由に変化していきます。

あなたが本当に欲しかったのは、
「ミックスボイス」ではなく、
伝わる声、伝わる歌ではありませんか?

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