すべての表現者のために「腹式呼吸とブレスコントロール本当の意味と意義」公開

今日のレッスンより「音痴が治った」「音色がよくなり息が続くようになった」2人の生徒さん

浜渦弘志(ボイストレーナー) レッスンの現場から
ボイストレーナーの浜渦です。今日もレッスンで楽しい事がたくさんありました。そのうち2つをご紹介します。
なかなか音程が取れない生徒さんだったのですが、突然一曲を通して良い音程と音色で一曲歌い通してくれました。

改善した理由

呼吸と喉のバランスが取れるようになった結果、自分の声を客観的に聴けるようになったため。一曲終わった頃には、ただし体はスポーツの後のようにクタクタに。でも本人曰く「楽に歌える」これが楽な歌の正体です。見た目は楽でも、体は使います
 

声が美しくなると同時に、息(声)が続くようになった生徒さん

暗い地声だったのが、明るい。いわゆる「ミックスボイス」で出せるようになり、呼吸も少ない量でかなり伸ばせるようになった。彼曰く「自分がどう歌いたいかがわかった!」

改善した理由

実はこれも、呼吸と喉の位置が決まったため、息漏れがなくなりました。また、表現のための自然な呼吸法を覚えると、まずはファルセット中心の発声になり「放っておくと」勝手に地声とミックスされた声になるのです。
※ですから、ことさらミックスボイスの練習!と強調するのは本来不自然なのです。
 

なぜ急に上手くなったのか?

さて、お分かりでしょうか。ほとんどの場合、自然で感動的な歌唱は「呼吸が自然で感動した時のものになっているか」そして「喉が感動した時に自然に開く状態になっているか」この2点に尽きるのです。
なぜなら、この2つで「想いを相手に」という「何をどこへ」という、表現の大原則が達成されているからです。あとは声がなるのを「待つだけ」
この「待てるか」も大切です。待つといっても、ちゃんとできていれば、早ければ5分。人によってはある瞬間、急激に上手くなります。
 
しかし、どうしても声をなんとかしようとしてしまいます。気持ちはすごくわかりますし、私も嵌(はま)った落とし穴ですが、場合によっては一生上手くなりません。

歌は教えてはいけない!?

歌は、歌詞があっていても、音程があっていても、リズムがあっていても、つまり、楽譜通りできてもそれだけでは上手くなりません。

さらに良い声でも、大きな声でも、高い声が出るだけでもダメなのです。

全ては、自然の摂理に逆らわずに体をバランスよく使い切ることにあります。ですから、こう歌え、ああ歌えと命令ばかりしても上手くなりませんし、心を込めろとか、気持ちが足りない!などとばかりいっても決して上手くはならないのです。

大切なのは、生徒さんが自分一人で、自分の思いのままに表現できるお手伝いをすること。教えるという言い方があまり好きではないのは、こういう理由があります。

声は表現の手段です。目的は、想いを伝えること。
ここを忘れてはなりません。

 

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